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シナリオ3

前回のつづきです。
しかし読み返してみると鈴木さん(春樹)よく
このセリフを言えるなぁーと改めて感心してしまいました!

♯06香織のマンション(朝)

      暗闇から聞こえる声。

母親の声「春樹!春樹どこへ行ったの!春樹!」
      ベッドの上で目を覚まし体を起こす春樹。
      額には汗がにじんでいる。
      春樹の横で眠る香織、春樹の悲鳴に起こされ
      眠たそうにしている。
香織「春樹…大丈夫?うなされてたわよ…」
春樹「変な夢だったなぁ…誰だっけ…思い出せない…」
      ベットから出る春樹。

      快晴の空に朝日が昇る。
      マンションの前の大通りを車が行き交う。
      春樹、ワイシャツに着がえボタンを締める。
      ベッドの奥のカーテンを開ける。
      眠っている香織の顔に朝日が当たり、まぶしがる。
      香織の頬に顔を近づける春樹。

香織「まだ早いんだから、もう少し寝かしてよ」
春樹「動物園の朝は早いんだよアライグマの香織ちゃん、さあ起きなさい」
香織「でも飼育係りのおじちゃん、あたしは動物園の檻の中でお客さんに愛嬌   を振りまくことに疲れちゃったんだい。だからもう少しだけ寝かせて    よ、お願いだよ…むにゃむにゃ…」

      香織、目を閉じ、また眠りにつく。

      キッチンのテーブル上に置かれた数種類の果物ごしに
      春樹の姿。勢いよく流れる水の音。蛇口を締める。

春樹「香織〜俺、そろそろ仕事行くわ」

      玄関の扉を開け出て行く。
      枕に顔をうずめて眠る香織。少しだけ目を開ける。

香織「いってらっしゃい…むにゃ」

      幸せそうにまた眠りにつく。


♯07地下鉄

      誰もいない電車内。つり革に掴まる春樹の背中。


♯08斉藤探偵事務所

      机を挟んで向かい合う二人の男(斉藤と梅野)
      斉藤がタバコに火を点ける。

斉 藤「ですから梅野さん、先ほどから申し上げているように、      
    当社はあなたに関しての調査などしておりません」
梅 野「…私の友人が教えてくれましてね。こちらの探偵さんが
    私のことを色々と嗅ぎ回っていると」
斉 藤「仮に貴方を調査していたとしても依頼人の名前も
    お伝えできませんし、調査報告書を出すことも
    できません・・・
    探偵事務所は秘密厳守がモットーでして」
梅 野「誰に頼まれたか知らないが、さっさと手を引いたほうが
    いいですよ、私は職業柄色々な薬を扱っていましてね、
    斉藤さん、でしたか?あなたがたが邪魔をすると薬が
    手に入らず困る患者が沢山いるんですよ。彼らが
    何をしでかすか私にもわからないです・・・」
斉 藤「何をおっしゃっているのかわかりません。
    申し訳ございません」

      梅野が微笑む。

梅野「後悔しますよ」

      斎藤、温和な表情はかわらない
      梅野、席を立ち扉へ向かう。
      事務所の扉を開け春樹が入ってくる。

春 樹「おはようございま〜す」
    扉の前ですれ違う春樹と梅野。二人の目が合う。

    春樹に微笑む梅野、出て行く。

春 樹「誰です?」
斉 藤「あれだよ、麻薬中毒の!」

      疲れた顔の斉藤。

春 樹「えっ面白そうですね、俺にも手伝わせて下さいよ」
斉 藤「浮気調査もまともに出来ない人にはちょっと無理かな…」

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